LDK / 一つの空間でありながら、異なる天井の高さが大きな特徴となっています。特に奥さまは一日のほとんどをここで過ごすほど、お気に入りの場所です。
リフォームの経緯
いくつもの部屋が多くの壁で仕切られた昔ながらの閉鎖的な造りの築90年のご自宅のリフォームでした。「このまま維持し続けられるのだろうか?」というお施主様の不安を解消すると共に、生活の質をより高いものにするため、快適でスタイリッシュモダンな空間をご提案。既存の柱や梁をクロスで覆い、開放感あふれる大きな窓を新設しました。かつて養蚕を営んでいたため天井が低いところがあり、天井の高さが異なりました。それも堀ごたつに座る居心地の良い空間を演出する材料として映えています。壁に合板を二重にして耐震補強を施し、外壁工事の際には下地の歪みを修正し、外壁を重ね貼りしました。
リフォームのポイント
●壁と襖でいくつもに区切られていた和室と奥に隔てられていた暗いキッチンを、大きな一つの空間にして全体を見渡せるようにしました。構造上低くなっている部分のある天井高を活かすため、LDを堀ごたつとしました。
●ホワイトとブラックを基調としたスタイリッシュモダンを徹底。今回はリフォームを行わなかった既存部分との境界もブラック系で仕上げ、リフォーム実施部分との違和感がないようにしています。
●ホワイトとブラックを基調としたスタイリッシュモダンを徹底。今回はリフォームを行わなかった既存部分との境界もブラック系で仕上げ、リフォーム実施部分との違和感がないようにしています。

LDK / 堀ごたつから庭を眺められるように大きな窓を設置。
天井が低いので特注サイズとなっています。
天井が低いので特注サイズとなっています。

LDK /構造上低い天井も、埋め込んだ照明が作り出す立体的な陰影が、空間演出を高めています。

お施主さまからひとこと
祖父が建てた家は相当な築年数で、外観もさることながら雨漏りなどの痛みが相当目立っていました。果たしてこのまま維持していけるのか不安でした。そして、「安心して暮らしたい」という気持ちからリフォームを決断。複数の業者に打診をしたところ、オノヤさんのデザインセンスが気に入り、お願いすることにしました。さまざまなテイストのデザインを提案していただき、妻の要望を取り入れ、満足な仕上がりとなりました。キッチンをトクラスさんに決めたのは、オノヤさんのお薦めもありましたが、一番の理由は人造大理石のクオリティの高さ。背面に配置してもらったカップボードの収納力も気に入っています。唯一私が希望したのがリビングの堀ごたつです。座ったまま大きな窓から庭を眺めることができ、元々は養蚕を営んでいたことによる天井の低さを感じさせない、居心地の良さを満喫しています。前よりも部屋が明るくなり、家族がリビングに集まる時間が増え、以前にも増して会話が弾むようになりました。今回リフォームをして本当に良かったです。

十分な採光が得られず、各部屋は暗い印象でした。
中廊下は昼間でも電気を点けなければ歩けないほど真っ暗でした。
中廊下は昼間でも電気を点けなければ歩けないほど真っ暗でした。
リフォーム費用 | 約1,600万円(税込) |
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リフォーム箇所 | キッチン/ ダイニング/リビング/ その他 和室・廊下・玄関 《トクラス採用商品》キッチンBb・Berry |
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評価コメント
古き良き和空間の中に、モノトーンを基調としたモダンなインテリアが突然に出現、心地よい緊張感を感じさせてくれる作品です。デザインだけの印象に留まらず、性能向上や動線計画のよさが、暮らしの快適性をしっかりと支えています。広縁を部屋内に取り込むことで、明るく広々とした空間に生まれ変わりました。